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メルティランサー Re-inforce

imadio(イマジニア) SLPS 01147〜8 ドラマティックシミュレーション
一押し:サクヤ・ランサイワ
 メルティランサーシリーズの第2作目です。
 舞台は前作の事件後のイースタンメトロポリス(EMP)で、登場するランサー達も前作同様となっています。プレイヤーは、ランドルフ・シャインボルグ(ランディ)という新米捜査官となって、彼を日々の任務や訓練で鍛え一人前の捜査官とするのが目標です。

 キャッチコピーに「世界初【育てられゲー】」というのがありますが、これは要するに自分で「模擬戦闘」「基礎訓練」などのメニューを選ぶのではなく、先輩ランサーの誰について1週間を過ごすかを決めると、その先輩ランサーの決めたスケジュールを一緒にこなす、というだけで、それほど意識する必要はありません。選んだ先輩ランサーによって、同じ「模擬戦闘」でも上昇する能力が違ったりしますが、各訓練メニューに対してパラメターは3つずつしか設定されていないのに、先輩ランサーは6人いますので、目的の能力値が上げられない、ということはまずありません。
 ゲームは基本的に、任務/訓練を行なう平日と、先輩ランサーとのミーティングや休息を行なう休日の繰り返しとなります。平日は、先程書いたように、6人の先輩ランサーの内誰と行動を共にするかを選択します。各任務には「評価」や「難易度」「体力減少」などが設定されており、1週間以内に任務の達成率が100%にならないと次の休日に始末書を書かなければならなくなります。また、いろいろな任務をこなしていくと体力が減少していくのですが、これが0になるとランディはダウンしてしまい、しばらくの間行動不能になってしまいます。体力は戦闘時に「回復」コマンドを使うか、休日に「休息」を選ぶこと、もしくはダウンから自然に回復すること以外では回復しません。休日は、平日同様の訓練をすることや、平日の始末書を作成すること以外に「休息」する事や「ミーティング」する事ができます。「休息」は自発的に体力を回復することの出来る数少ないメニューです。「ミーティング」は要するに、デートのようなもので、休日を共にする先輩ランサーを選んで仲良くなる事ができます。
 ランディのステータスには「評価」というものが設定されていますが、これは平日の「任務」をこなす事で上昇します。これが足りていないと1年目が終了した時点でゲームオーバーになってしまいますので、積極的に「任務」をこなしていきましょう。なお、2年目にはこの値に応じてランディが昇進していきます。また、これとは別に先輩ランサー達のランディに対する「評価」というのも存在しています。これは平日が終わるごとに表示されますが、これが高ければ高いほど各ランサーはランディに対して好意を持ってくれています。任務/訓練をこなす事やデートする事で上昇させる事ができます。

 戦闘は、前作から大幅に変更になり、ターンごとに2行動ずつを先行入力して同時に行動開始する、という形になっています。注意すべき事は、ランディの平日の体力がそのまま戦闘開始時のHPとなることです。戦闘が予想される場合は、あらかじめ休日に「休息」しておく事をお薦めします。もう一つ、戦闘はランディのHPが0になると、他にどれだけランサーが残っていても負けになるので、ランディの行動には気を使いましょう。戦闘に負けたからといってゲームオーバーになってしまうことはないですが、先輩ランサー達の評価は大幅に減ってしまいます。

 ストーリーは、1年目終了時にランディがどのタイプの上級捜査官候補になるかで3種類に分岐します。私はインスペクター編でゲームを進めました。1年目で各ストーリーの黒幕となるキャラ達のネタ振りはあるのですが、そのキャラ達のストーリーに進まなかった場合、それらのキャラ達の出番はそれで終わりになってしまいます。この辺は、もうちょっと何とかして欲しかった所です。

 エンディングは、前作は各ランサーのその後が語られましたが、今回は一番仲が良かったランサーとのその後だけのようです。なお、この「一番仲が良かった」という判定ですが、週末に表示される評価点だけではないようです。私は、初回のプレイ終了時の点数が、
シルビィアンジェラサクヤジュンナナメルビナ
120961282812489

 と、こんな感じだったので、ナナやシルビィのエンディングを見れるかな、と思って最後の月の頭から再プレイしてみたのですが、ナナの点数がサクヤの点数に勝った状態でエンディングを迎えても、サクヤとのエンディングになってしまいました。2年目のクリスマスイベントなどが影響しているのではないかと思うのですが……

 総プレイ時間は、15時間程度です。ちょっとCDアクセスが多いのが難点ですが、前作で気になった部分(無駄なEMPの3D表示やシンプルすぎる戦闘シーン)などがきっちり改善されているのには好感が持てます。ただ、マニュアルが文字が多すぎる割に、知りたい事が書かれていなかったりするのが気になります。

トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜

アスキー SLPS 01151 シミュレーション
一押し南 弥生
 トゥルー・ラブストーリーのリメイクバージョンです。基本的な部分は変わっていませんので、その辺は旧作のレビューを参照してください。
 旧作から追加・変更された点は、
・男性キャラにも音声がついた
・妹のみさきとの下校モードなどが追加された
・各キャラのデートイベントが追加された
・OP/ED曲が変わった
・セーブロードが速くなった
・イラストギャラリーモードが付いた
・エンディングのモノローグが変更された
・値段が安くなった
 などでしょうか。
 中でも、旧作のレビューで「気に入らない点」として書いた、エンディングのモノローグがちゃんと変更されていたのがとても嬉しいです。

 旧作同様プレイ時間は3時間程度です。プレイ時間の割に密度の濃い内容はデートイベントの追加などでパワーアップしています。旧作にはまりきった人や、まだこの作品をプレイした事のない人にはお薦めです。
 とりあえず、と言った感じで、夏で南弥生ちゃんをクリアしましたが、旧作をやり込んでいない分、今作は頑張ってプレイしたいと思います。
 なお、旧作のプレイデータが残っている人は、アルバムデータをコンバートして継続する事ができます。


フォトジェニック

サンソフト SLPS 01116 恋愛フォトシミュレーション
一押し:北条綾乃
 カメラマンが主人公の恋愛シミュレーションです。最近このシチュエーションが流行っているのでしょうか、少し前にレビューしたどきどきシャッターチャンスやみちのく秘湯恋物語なんかも主人公がカメラマンですよね。やはり、女の子のビジュアルを見せる、という方向で考えると、比較的話をまとめやすいのでしょうか。

 主人公は、風景専門のフリーカメラマンですが、寄稿している雑誌の編集長の薦めで、来年行われる「ミス・フォトジェニックコンテスト」に参加する事になります。主人公は、そのコンテストの為、被写体となる女の子を探し歩きます。
 スタートの段階では、主人公は被写体となるヒロイン3人とは全く面識がありません。最初の3ヶ月は主にこの3人と知り合う事が目的となります。と言っても、頑張れば1週間で3人に会える、と言う訳ではなく、1ヶ月ごとに一人ずつと会う事になるようです。出会う順番は決まっておらず、出会った月によって出会いのシチュエーションが変わるようです。そうやって、3人と知り合うと、本格的に彼女達を撮影することができるようになります。
 基本的な行動パターンは、週単位で設定できます。まず、日曜以外の休日を選びます。そして、風景写真の特訓、人物写真の特訓、割のいいバイト、体力づくり、スタジオ写真撮影、教会の手伝いをするの6種類のコマンドから今週の行動を選びます。あと、撮影ができるようになっていれば、日曜に撮影を行なうかどうかを選べます。コレだけ選択すると、週が始まります。平日は自動的に処理されます。休日は、街を歩きまわっていろいろな人たちと会話を進めていきます。なお、この時移動に使う「タイムポイント」というのは、自由時間の残りをあらわしているのですが、平日のメニューで「体力づくり」を選ぶ事などで上昇させる事ができます。この休日の移動でも運が良ければヒロイン達の写真を撮ることが出来ます。
 写真は、人物写真技術ポイントと風景写真技術ポイントの二つのパラメタが設定されており、これらが高ければ高いほど、撮った写真の自己評価が高くなります。これらのパラメタは、それぞれ平日の特訓メニューを選ぶ事などで上昇させる事ができます。他に写真の出来を左右するものとして、フィルムの種類があります。ノーマルフィルムと高感度フィルムの2種類があるのですが、値段が3倍するだけあって高感度フィルムではピンぼけなどのミスはありません。フィルムは、駅前のマキノ写真館で買う事が出来ます。
 ヒロインが3人揃った後は、日曜日に任意のヒロインを撮影することができるのですが、これが場所と季節(月?)とヒロインがあっていないと、写真は撮れません。

 進め方のポイントは、主人公のパラメタ上げは月曜/木曜の編集長宅と金曜/土曜の教会で行なうことでしょうか。平日のメニューは、効果が低い割に下がる所はきっちり下がるので、主に利用するのは「割のいいバイト」と「教会の手伝い」と「スタジオ写真撮影」だけになります。「割のいいバイト」は下がるパラメタも大きいのですが、これでしか上昇しない所持金がアップします。スタジオ写真撮影は、使わなくてもパラメタ的には問題ないのですが、ここでしか見れないイベントがありますし、クリア後に利用できる「着せかえモード」の服の枚数を増やすのもここでしか出来ません。
 フィルムは2種類ありますが、はっきり言ってノーマルフィルムは必要ありません。撮影が出来る機会が少ないので、失敗できないからです。使い分けは気にせず、どんどん高感度フィルムを使いましょう。
 ヒロイン3人と知りあってゲームを進めていると、「早く一人に絞れ」みたいなアドバイスを結構受けますが、あまり早い時期に絞ってしまうと逆に単調になってしまうかもしれません。私は、8月下旬には織原いずみちゃんをメインにすると決めたのですが、毎週彼女ばかりを撮影に誘っていると、ほとんど写真が撮れません。撮れる枚数は限られているのに、誘っている回数は倍増しているのですから当り前なんですけど。あと、自分の設定項目の中に「好きな女の子」というのがあって、これは登場する女性キャラ全ての中から任意に決定できます。これを設定すると、設定したキャラが好意を持ってくれる確率が上がるかわりに、他のキャラの好意が上がらなくなる、と言う事ですが、これもあまり早めに設定しないほうがいいかもしれません。他のキャラに設定していてもある程度はイベントが進むようですが……

 エンディングでは、自分が好きになったヒロイン以外のその後も見る事が出来ます。綾乃ちゃんのイベントがちょっと嫌な方向に進んでしまったのですが、ひどい結末でなくてほっとしました。なお、アルバムモードでエンディングCGの確認をするとかなりの枚数のCGがあるように見えますが、各キャラのエンディング(その後)以外にも「恋人」「ウェディング」と一度に見れるCGがあるので、エンディング自体の数はそんなに多くなさそうです。でも、「好きな女の子」に設定できる人にそれぞれエンディングがあるとしたら、結構多いかもしれません。ちなみに「好きな女の子」にはヒロイン3人以外に、同僚の「真園睦香」や、いずみの姉の「織原うみ」、愛美のライバル(?)の「天野理路」だけでなく、教会の「御子神鈴音」まで選択できるようになっています。

 プレイ時間は8時間くらいです。早い時期に一人に絞ってしまったせいか、何も起きない時期が結構長かったですが、それほど退屈もせず遊べました。ただ、せっかく各キャラに声優さんが設定されているのに、あまり喋らないのがもったいないと思いました。織原いずみちゃんを選んだのも岩男潤子さんの声が聴きたかったから、だったのですが……それでも、最後の方のセリフ回しは結構良かったです。コンシューマ機の恋愛ものとしては珍しく、キスシーンがちゃんと描かれているのもいいですね。
 女の子のCGは、かなり綺麗です。口ぱくのアニメーションがないのは残念ですが、声が付いていないおかげ(?)であまり気になりませんでした。すぎやま現象さんの描く、深い瞳の女の子が好きならば、お薦めできます。

 このゲームは、少し前にPC-98版が発売されており、それからはイベントの追加などがあったようですが、もうすぐ発売になるセガサターン版とは限定版のおまけが違う以外はほとんど同じになると思われます。
 あと、関係ないですが、私はこのゲームのメインプログラムの一人の方と一緒に仕事をした事があります(笑)。


テイルズ・オブ・デスティニー

ナムコ SLPS 01100 RPG
一押し:フィリア・フィリス
 SFCでテーマ曲を歌わせた事や、藤島康介によるキャラクタデザインなどで話題を呼んだ「テイルズ・オブ・ファンタジア」のシリーズ続編です。今作はいのまたむつみによるキャラクタデザインが目を惹きます。
 私は前作を遊んでいませんので、以下の文章に出てくる「前作同様」などという表現は、全て伝聞によるものです。

 RPGですので、ストーリーの紹介ははしょらせてもらいます。導入だけの紹介だと全然足りないですし、かと言って、少し掘り下げると序盤の内容を紹介をせざるを得なくなりますので。
 システムは、基本的にオーソドックスな2DRPGで、この作品の特徴といえるのは「E-LMBシステム」と呼ばれる戦闘シーンでしょうか。E-LMBは、「エンハンスト・リニアモーションバトル」の略だそうです。概要を一言で言ってしまうと、簡略されたアクション戦闘です。基本的に主人公以外はオートで行動し、自分は簡単なコマンド入力(ボタン+方向キー)でリアルタイムに行動します。最初のうちは、通常攻撃や単発の魔法しか使えないのですが、成長していくと連続攻撃できる必殺技や奥義、魔法などを覚えていき、これらを組み合わせる事で格闘ゲームで言う所の「コンボ」を作る事が出来ます。途中で手に入る「コンボカウンター」や「コンボコマンド」などのアイテムを使う事によって更にコンボを組み立てるのが楽しくなります。
 マップ移動画面(GSM画面、グローバル・スフィア・マップの略だそうです)は、球形の星の上を移動しているというのを表現する為にポリゴンで大地を描いています。どこを歩けてどこを歩けないか、というのが解りにくいのが難点ですが、空に雲が流れている表現などはなかなか良い感じです。この画面では、画面下にワールドマップとパーティの様子を表示したウィンドウ(APW、アクティブ・パーティ・ウィンドウの略だそうです)が並んでいます。が、どちらもいまいち役に立ちません。ワールドマップの方は縮尺が小さすぎて、どこが街なのかがはっきりわかりませんし、たいそうな名前の付いたAPWなどはGSM画面でしばらく操作せずに放って置くとキャラが勝手に喋りだすのですが、その時の為だけに存在しているといっても過言ではありません。
 街の中や、ダンジョンの中などはごく普通の2D画面で表現されています。こちらは、SFCを彷彿させるようなデザインです。要所に鏡や水たまりへのキャラの映り込みなど、美しい表現があるのですが、これらは前作にもあった表現だという事です。
 オープニングアニメーションは、いのまたむつみデザインのキャラが綺麗に動いています。この映像と共に、DEENが歌う「夢であるように」が流れるのですが、個人的にはこの曲はオープニングには向いてないような……

 ストーリーは、あんまり印象に残る所はありませんでした。かなりたくさんの要所を担う人物が登場するのですが、それらがそれぞれ説明不足な為に用意されたイベントに重みを感じないのです。キャラが説明不足、というのは主人公を始めとした仲間たちにも言える事で、せっかく魅力的なデザインが成されているのに、それらを活かしたイベントがほとんどありません。あと、各キャラクタに有名声優がキャスティングされているのですが、ほとんど喋りません。戦闘中とAPWでのおしゃべり以外では、喋る事の方が珍しいです。

 最近のRPGらしく、ゲーム中のミニゲームなどは充実しています。ただ、最近のRPGではよくあるのですが、クライマックス寸前になってようやくミニゲームが自由に遊べるようになるのですね。個人的には、ミニゲームはエンディングを迎えた後にもプレイできるようにして欲しいですね。

 他に気になった事として、モンスターとのエンカウントの多さです。最近のRPGは比較的、エンカウントの少ないものが多くなっていると思うのですが、このゲームは少し前にプレイしたファイナルファンタジー4を彷彿させるくらいエンカウントが多いです。かなり歩き回らないといけないクエストが多いので、かなり苦痛でした。
 もう一つ、かなりバグが多いようです。自分が遭遇したものは一つだけなのですが、再現性100%のものなどもあったりして、ナムコらしくない出来です。私の遭遇したバグというのは、終盤も終盤、パーティが分断されるイベントがあるのですが、ここでイベントをクリアしてパーティを復帰させると、チェルシーがジョニーに変わっていると言うものでした。これは人によっていろいろなパターンがあるみたいで、4人でパーティを組んでいたのに、ジョニーとコングマンが突然仲間になった、とか、コングマンがジョニーになった、とかいろいろな事例を聞きます。人によってこれが起こらない人もいるようですが。あと、前述の再現性100%のバグというのは、最初の飛行竜の中で画面を切り換えた瞬間に敵にぶつかると戦闘終了後ハングアップするというものです。他にも、CDのシークが激しい為にPSが弱っている人はプレイできないほどフリーズしてしまうらしいですが、私の所の初期型はかなり調子が良いので、ほとんどシークエラーは起こりませんでした。

 全体的に、「もともとSFC用に続編として開発していたが、SFCでは採算が取れなくなったので急遽PS用に変更した」ような雰囲気が漂っています。表示される文字の大きさ、スタッフロールの地味さ、画面デザインなどなど、PSなら、いえナムコが出すPSのゲームならもっと綺麗にできたと思うのですが。ゲーム中のロードを減らす為に全てのデータを4ビットCLUTで作成しているのだ、とか言われると謝るしかありませんが。
 プレイしている間はそこそこ楽しかったのですが、終わってみるとプレイ時間の割に心に残るものが少ないです。年末の大作として期待しすぎたのがあだになったのでしょうか、佳作としてみると充分評価できるのですが……
 私のプレイ時間は48時間で、ほとんど寄り道はしていません。


天仙娘々〜劇場版〜

TimePoint SLPS 01278 麻雀
一押し:彩燕
 随分昔にPC-9801シリーズ用に発売されていた、脱衣麻雀「天仙娘々」の移植版です。もちろん、プレイステーションへの移植という事で、脱衣ではなく段階的にコスプレして、最終的に水着になってしまう、というような変更がされています。

 雀国という、麻雀を打つ事が三度の飯より好きな人々が集まった国での物語。あるとき、若い女性を麻雀勝負に誘っては負けた女性に「呪いの薄衣」という妖術をかけていく、麻雀大王という妖怪が現れました。その妖術にかけられた女性は、着ている服を脱ぐことの出来ない、肌にフィットした露出度の高い衣装に変えられてしまい、更に特定のものに反応して身体が思いどおりに動かなくなってしまうのでした。偶然、雀国を訪れていた大仙人とその弟子、鈴花はこの騒動に巻き込まれ、そして、麻雀大王を倒す為に立ち上がるのでした。

 ゲームは、脱衣麻雀系らしく強引に話が進み、他のキャラと麻雀勝負して行くことになります。システムは、二人打ちのみで、キャラそれぞれに必殺技が設定されており、それらや積み込みによるイカサマありの麻雀となっています。特筆すべきなのがその必殺技で、他のイカサマ麻雀とは一線を画した技が飛び交います。たとえば、仲間の一人「雷羅」の「陳氏旋風ケンカキック」は、「蹴りを入れて、相手を失神させているうちにあがってしまう」というもので、この技を使うと自分の手牌がどんな状態であろうとあがる事が出来てしまいます。もちろん、これは対戦相手から特定回数あがるか、箱にすれば勝利というルールがあってこその技なのですが、他のゲームでは手牌を揃えずにあがる技なんていうのはありませんよね。その他、基本ルールはいわゆる「アリアリ」ルールです。

 一度ストーリーモードをクリアすると、ストーリーモードに登場した全てのキャラを使ったフリー対戦モードが遊べるようになります。ここでは、一人のキャラでその他のキャラ全てを倒すとご褒美CGを見る事が出来ます。なお、最初に表示される3×5人の右に更に2×3人が隠れていますので、注意しましょう。このフリー対局を一人でもクリアすると、更に馬鹿踊りというメニューが追加されます。これは、フリー対戦でクリアしたキャラを使って、パラッパラッパーの簡易版のようなゲームを遊ぶ事が出来ます。

 オープニングムービーは、歌付きではありませんが、中国風のテーマ曲にあわせてアニメーションが展開されます。ゲーム中の物語は、全て有名声優による音声付きです。その他細かい所にもいろいろと音声が入っています。

 悪くない出来なのですが、気になる点が幾つかありました。麻雀と麻雀の間の会話部分が、結構長いのですがこれをスキップする事やポーズする事が一切出来ません。夢中にさせてくれるだけ面白い話なら気にならなかったのでしょうが、私には少し冗長に感じられました。また、マニュアルに記載はあるのですがセーブが任意でないのも社会人ゲーマーとしてはきびしいです。マニュアルによると「各麻雀対局の勝利後、女の子との会話が完全に終わった後」「エンディング終了後」にセーブされるとなっていますが、物語の展開によっては1対戦が終わった直後に次の話に進んでしまい、2連続で戦わないといけない所などが多くて、いつセーブされるのかと、はらはらしてしまいました。
 もう一つ残念な点として、CGがアニメさせる事を前提に描かれていることがあります。パッケージに描かれている鈴花は非常に奇麗なのですが、ゲーム中の各CGもこの路線で描いて欲しかったです。PC版の時はイラストとのギャップがほとんどないレベルの書き込みだったので、余計に気になってしまいました。

 ストーリーモードのプレイ時間は、6時間程度です。たくさん喋る、メインの3人のキャラの声優さん(荒木香恵、野上ゆかな、白鳥由里)のファンだとか、ゲーム中のCGが気に入った人にはお薦めです。


ひざの上の同居人〜KITTY ON YOUR LAP〜

KANEKO SLPS 01302 ネコ耳少女育成シミュレーション
一押し:ユキ
 昔日本ファルコムのデザイナーとしてデビューされ、今はフリーで活躍中の都築和彦さんの描くネコ耳少女をメインに据えた育成シミュレーションゲームです。

 大学生の主人公は、一人暮らしの寂しさに嫌気のさしたある夜、1匹の可愛い仔猫を拾います。そのネコをペット禁止の下宿に連れかえったその晩、主人公は不思議な夢を見ます。その夢に出てきた、「猫神」の話によると、この仔猫は人間になるはずだった魂が間違って宿ってしまった仔猫で、主人公が1年間愛情を込めて育てることで、本当の人間になるという事です。翌朝起きてみると連れかえったはずの見当たらず、代りに幼い少女が部屋にいました。彼女は夢で見た通りの存在で、人間になる事を望んでいるのです。主人公は、そんな仔猫を立派な人間にしてあげることができるのでしょうか。
 上のストーリー概要でははしょってしまいましたが、実際は3匹の仔猫のうち1匹を選んでその小猫を育てる事になります。選ばれなかった仔猫達は、主人公の周りの人たちに拾われることになります。

 このゲームでは、スケジュールはスタート時に設定した主人公のタイプ(ガリ勉、一般人、をたく、遊び人)である程度決まり、それを「バランス変更」というモードで調整する事になります。どのタイプでも主人公は大学生ですので、ほとんどの時間は大学の抗議に費やされます。残った時間が、タイプによって変わるのです。たとえば、遊び人の場合はバイトはそこそこに毎日のように「交遊」する事になりまし、ガリ勉の場合は「勉学」にはげむ事になります。この基本スケジュールを「勉学」「バイト」「交遊」「猫遊」「節度」の五項目でそれぞれ「+」「−」に調整して、スケジュールを決定します。
 スケジュールが決定すると、スケジュール消化モードに移行し、スケジュールを進行させます。ここでは特に何もなければ、設定されたメニューが上手くこなせたかどうかを表示して、どんどん進んでいきます。イベントが起こった際は、自動的にそちらに移行します。イベントでは、自分の考えを示さないといけない事があり、これがストーリーの流れに大きく関ってきます。
 仔猫は、毎日人間の姿でいられる訳ではないのですが、人間の姿の時に一日の終わりを迎えるとコミュニケーションモードに移行します。ここでは、仔猫と話したり、話を聞いたり、TVを見せたりといろいろな事をして、仔猫を直接育てる事が出来ます。

 プレイヤーが操作することは少ないゲームですが、そこそこの頻度で何らかのイベントが起こるので、退屈せずに遊ぶ事が出来ます。育成自体もそれ程難しくなく、ハッピーエンドを見るだけなら、まじめに育ててイベントでの受け答えに注意すればOKでしょう。また、3匹の仔猫以外の登場人物にもエンディングが用意されているようです。私が確認したのは幼馴染の江藤ともかだけですが。そちらのルートに進んでも、あくまでメインは仔猫なのですが、仔猫を不幸にせずにエンディングを迎える事も出来ますので、一度チャレンジしてみてください。

 気になる点も幾つかあります。ゲーム中はイベントシーンのみフル音声で、コミュニケーションモードでは全く喋りません。また、都築さんの描く原画とゲーム中のCGの違いも気になります。だいぶ頑張ってはいるのですが、やはり少し違和感を感じます。オープニングムービーなどは、面影すら伺えませんし。あと、バランス調整画面でのキー操作が馴染めませんでした。LRボタンを多用しているのですが、もう一枚メニューを付け足して、○ボタンと×ボタンと十字ボタンだけで操作できるようになっていた方が感覚的に解りやすいと思います。こんな操作の簡単なゲームで、マニュアルを見ないと操作方法がわからないというのはダメでしょう。システム以外で残念だったのは、プレイ途中で仔猫が成長して姿が変わるのですが、これがかなり早い段階で変わってしまう事です。個人的には、子供1年、大人1年で合計2年ぶんの物語だったら、尚楽しめたのではないかと思います。

 と、気になる点もあるにはあるのですが、私はこのゲームを評価しています。まず、スケジュールが高速にスキップでるので、さくさく遊べます。大体1プレイで、3〜4時間くらいでしょうか。さらに、仔猫ごとに基本的な物語は決まっているので、その分しっかりした物語が楽しめます。などなど、お手軽に楽しめるギャルゲーを求める人にはお薦めです。


ずっといっしょ

東芝EMI SLPS 01238 恋愛シミュレーション
一押し:石塚美樹
 上でレビューしている「ひざの上の同居人」と似たようなコンセプトのゲームです。プレイ期間の一年間を、3人の女の子のうち一人を選んで共同生活するというところまで同じですね。こっちは主人公が高校生で、同居する女の子も普通の女の子達ですが。

 父親と母親がアフリカに行くことになり、一人暮らしする事になった主人公は、3年ぶりに生まれ育った丸井町に帰ってきました。借家に移り棲む記念すべき一日目、主人公はドアを開けた途端に女の子の悲鳴を聞く事になるのです。

 同居相手の3人は、それぞれの事情で主人公と同居する事になります。たとえば、石塚美樹の場合は不動産屋の手違いで、同じ家を契約してしまった為、また小野寺桜子の場合は、親と大喧嘩して家を飛び出してきた為です。全くの他人との二人きりでの同居です。当然学校に知られると退学は必至ですので、誰にも知られることなく、1年間を過ごす事が基本的なゲームの目的となります。

 プレイヤーのスケジュールは、最初から規則正しく決められています。そこに、月ごとのイベントによる割り込みや、男友達からの遊びの誘い、女の子からのデートのお誘いを上手く組み込んで行きます。もちろん、キャラクタによっては、授業をサボったりはしませんし、バイト先の女の子はバイトを休んで遊びに行こうとは考えません。その辺を上手く調整せねばなりません。
 パラメタは、知性、理性、感性、野性、体力、所持金があります。前の4つは最低値1で最大値10で、通常のスケジュール中に上下します。体力は最大値20で、低くなりすぎると病気になってしまい、翌日の予定が全てパーになってしまいます。所持金は、バイトする事によって増やす事が出来ます。1マスバイトする事で1000円の儲けとなり、翌月の1日にまとめて入金されます。これらのパラメタは、週末ごとに現れる天使が上昇させてくれますので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
 ゲーム中の主な会話には、制限時間が設定されています。これがキャラクタそれぞれの性格にあわせて遅かったり早かったりするのは結構面白いです。
 このゲームの特徴の一つとして、「トライエモーションシステム」というのがあります。登場人物達の感情は、「喜」「怒」「哀」の3方向に伸びる円グラフとして表現されます。主人公の対応に合わせて各感情値が上昇し、いずれかの感情値が最大に達するとレベルチェンジイベントが起こります。このレベルチェンジイベントの受け答えによって、キャラクタ達のプレイヤーに対する感情レベルが変わります。レベルチェンジイベントは、それぞれの感情に対応して存在しており、ある特定の感情でイベントを起こさないと、それ以上感情レベルがあがらないということもあります。また、この感情値の最大値はキャラクタによって違っていて、各々の個性を上手く表現しています。
 上で説明している、感情レベルが最大になっていてパラメタが女の子の好みに合致していれば最後に「ずっといっしょ」になれるのか、というとそれはキャラクタによります。同居人の3人は、前述の条件を満たせば「ずっといっしょ」になれるのですが、それ以外のサブキャラクタ達は、それぞれに設定された「ストーリーイベント」を消化しないとハッピーエンドを迎える事が出来ません。ストーリーイベントは、時期にもよりますが、感情レベルが最大になったときから始まります。また、ストーリーイベントは感情レベルが最大、もしくはその一つ下くらいでないと継続しません。このストーリーイベントによって、サブキャラ達が「サブ」でなくなっているのは非常に良いのですが、おかげで攻略が難しくなっているのはいただけません。

 斬新で面白いシステムなのですが、気になる点もいろいろあります。毎日ゲームがストップしてボタンで送らないといけないのは、ゲーム時間が1年間である事を考えると辛いです。また、このゲームは画面/人物CGのフェードイン・アウトが多いのですがこれが遅いです。ランダム性が多いのも辛いです。自分から能動的にスケジュールを組み替えられない以上、もうすこし定期的にお誘いがかかったりするとやりやすいと思うのですが。そして、これが致命的なのですが、セーブロードのバグです。通常は、
1.天使の救済イベント開始
2.天使にセーブしてもらう
3.天使にパラメタを上げてもらう
4.ゲーム続行
 上記の流れでゲームは進行するのですが、2でセーブしたデータをロードすると4から始まるのです。やはり能動的にスケジュールを操作できない以上、ここでのパラメタ操作はゲームを上手く進行させる為には非常に重要なのですが、このバグの為に迂闊な場所でセーブしたデータはロードしても役に立たない事になってしまいます。たとえば、お金がない状態で、翌週のデートを設定し、天使にお金をもらってそれを消化しようとした場合、お金をもらう時にセーブしたデータは、ロードするとお金をもらわずに進行しますので、デートをすっぽかす事になってしまうのです。

 絵は綺麗ですし、フルボイスではありませんが、イベントでは結構喋ってくれますし、シナリオは結構おいしいのですが、このセーブロードバグの事と、プレイ時間が1回8〜12時間程度もかかる事の為、あまり他人にはお薦めできない作品です。忍耐力があって、このキャラが気に入った人なら一度プレイしてみてください。


GUNばれ!ゲーム天国

ジャレコ SLPS 01322 ハイパーインタラクティブおちゃらけシューティング
一押し:伊藤由紀
 昨年セガサターンに移植されたゲーム天国のコンセプトを元に、プレイステーション用に作られたコンシューマーオリジナルのシューティングゲームです。

 今回は、ポリゴンシューティングになっていますが、基本的に縦スクロールシューティングです。前作では、自機の後ろにオプションを付けて戦いましたが、今回は高さの違う敵に攻撃できるロックショットという武器が付いたせいか、オプションはありません。後は、タメ撃ちあり、ボムあり、パワーアップ8段階と前作と同じです。
 ステージ構成は、「ゲーセンワールド」「コンシューマワールド」「ベクターワールド」「レースワールド」「ギャルゲーワールド」「ラストワールド」となっており、前5ステージはどれからチャレンジしてもOKです。また、ゲームは1ステージごとに終了してメニュー画面に戻ります。ハイスコアも各ステージごとに集計されますので、前作以上にスコアアタックが楽しくなっています。
 また、各ステージで集めたナスはお金のような役割を果たします。このナスを使って、機体のパワーアップや自機を増やしたり出来ます。更に、「ソング集」や「BGM集」といったおまけモードも、集めたナスで購入する事で利用できるようになります。誰でもすぐに見れる訳ではなくなってしまいましたが、ナスによるパワーアップや、残機アップ、コンティニューしてもナスの数はリセットされない事などのおかげで、シューティングゲームが苦手な人でもおまけモードを集めるのは難しくなくなっています。

 おまけモードは、今回も充実しています。ラジオドラマ、ソング集、BGM集、イラスト集、アニメが見れます。ラジオドラマの方は、ステージクリアごとに少しずつ増えていき、全部で10話あります。オリジナルソングは4曲です。前作に引き続き、宮内タカユキ氏による熱い歌もあります。また、前作では限定版に付属していたアニメビデオと同レベルのアニメがプレイステーション上で見られるようになっています。こちらの時間は15分程度です。

 また、今回は全てのステージにスコア集計が付いたおかげで影が薄くなってしまいましたが、「タイムアタックモード」も健在です。ただ、プレイ時間が180秒のモードしかないのがちょっと辛いです。前作でも、アレンジ2では集中力が持たなくて、あまりスコアが伸びなかったですし。

 あと、特筆すべき事としては、ガンコンに対応している事でしょう。これはどう使うのか、というと2Pプレイヤーが1Pプレイヤーが普通にシューティングしている後ろから撃ちまくってフォローするという風になっています。もちろん、2Pは画面上にいませんので無敵です。一応、ガンコンがなくても遊べるようにはなっていますが、やはりここはガンコンで楽しむのが良いでしょう。

 シューティングとしては、自機の攻撃が派手すぎな上に敵の弾が地味すぎだとか、横長画面の縦スクロールシューティングでしかもボス敵が結構大きいとか、いろいろ欠点はあります。ギャルゲーとしては、シューティングを頑張ったご褒美の設定の仕方が上手いし、ゲーム自体もそこそこ手応えがあってプレイ時間は短いと、いいこと尽くしです。
 前作ほどシューティングとしての面白さはありませんし、ちょっとロード時間を感じさせられたりと少し見劣りする点もありますが、充分お薦めできるゲームです。


続初恋物語〜修学旅行〜

徳間インターメディア SLPS 01326〜9 初恋育成シミュレーション
一押し:高瀬祐花
 PC-FXで発売された同名タイトルの移植版です。基本的な部分は全く変わっていないので、そのへんはFX版のレビューを参考にしてください。  ここでは主にPS版になって変わった点を書きます。

 まず、ディスク枚数がFX版の2枚組から4枚組に変更になりました。ムービーの量などは変わっていないので、その分質が良くなっています。また、クリア後に聴ける各ヒロイン達のテーマ曲もFX版に比べると格段に良いクオリティで収録されています。
 ハードの変更に伴って、ゲーム中のBGMが豪華になりました。ただ、PCM楽器の原音のサンプリングがうまくいっていないのが、ノイズが妙に多いのが気にかかります。
 画面構成などが変わって、ステータスウィンドウを常時表示しておく事ができなくなりました。FX版は、このステータスウィンドウの挙動がかなりバグバグだったので、それを回避する為の仕様かと思われますが……できればバグをなくしたうえで、FX版のようにステータスウィンドウが常時表示できるようにして欲しかったです。
 一番大きな変更点ですが、高瀬菜穂のシナリオが追加されました。メインヒロインの高瀬祐花の妹で、FX版でも祐花のセリフの一部に登場していたのですが、ヒロインに格上げとなりました。ただ、マニュアルによると菜穂のシナリオは祐花のシナリオを含む全てのシナリオをクリアしないと遊べないようになっていますので、FX版からのユーザーも、もう一度最初から頑張らないといけなくなっています。
 あと、些細な点ですがパッケージが高校時代の高瀬祐花から、中学時代の高瀬祐花に変更になっていたり、マニュアルが随分簡略されていたりします。声優さんの一言なんかは省いても問題ないかもしれませんが、アイテムの効用は結構役に立つので、これを省いたのは問題かもしれません。

 このPS版で新規購入された方は、あまりに不親切なゲームに映るかもしれませんが、FX版に比べれば目立ったバグがないぶん随分良くなっています。もちろん、改善されただけでなく改悪とも思える部分があるのはいただけませんが、進歩は認められます。
 万人にお薦めは出来ませんが、この手のゲームが好きならばぜひ遊んでおいて欲しい一本です。


卒業3 Wedding Bell

小学館プロダクション SLPS 01332 育成シミュレーション
一押し:渡辺和恵
 卒業シリーズ最終作、今作は最初のPC版卒業の企画が始まった年から数えて10周年という事で、その記念作品でもあります。基本的な内容はこれまで通り、落ちこぼれ5人組を無事卒業させる事ですが、今回はなんと5人の生徒のうちの一人と自分が結婚しているという設定です。

 主人公は、精華女子高校の教師。どういう経緯があったのかは語られませんが、教え子の一人と結婚しました。内緒にしていたこの事が、校長の耳に入った所から物語は始まります。校長は教え子との結婚を認めるかわりに、妻を含む5人の「少々問題のある生徒」の担任となり、彼女達を無事卒業させる事を条件として提示します。もちろん、妻が卒業するまでは結婚している事も秘密です。この秘密が公になったしまえば、主人公の結婚生活はその時点で終わりになってしまいます。さて、あなたはこんな状況で5人の生徒たちを無事に卒業させることができるでしょうか。

 基本的なシチュエーションはそのままに、毎回違ったシステムを見せてくれるこのシリーズですが、今回は各生徒に細かくスケジュールを与える事が可能です。
 まず、彼女達のパラメタを見て、上昇させたいパラメタを決めます。もちろん彼女達には得意不得意がありますので、キャラによって同じ課題でも費やす時間は違います。そして、全員のスケジュールを決めると最後に特別講義する生徒を決めます。これは、指定した生徒を付きっきりで指導をして課題をこなすまでの時間を半減させる事が出来ます。また、後述しますが特別講義で次の休みのスケジュールを聞き出したり、妻とのデートを目撃された事を「口止め」する事が出来ます。特別講義する生徒を決めるとスケジュールが流れ出します。後は、週末になるか誰かが課題を終わらせるまでノンストップです。週の途中でも生徒の課題が終わるごとに、別の課題を与える事が出来ます。また、特別講義している生徒が課題を終わらせると、別の生徒を特別講義する事が出来ます。また、ハプニングとして、生徒のパラメタが低いと突然「ぐれたり」「病欠」したりします。これらは、前作までの様にステータス状態が変化する訳ではなく、一日がつぶれて信頼度が受け答えで上下するだけです。
 そして、週末になると妻とデートします。これは、妻を普段構ってやれない為、必ず行なわないといけないという事です。とは言っても、もちろん二人が結婚していることは秘密ですから、デートは誰かに見つかってしまうと終わってしまいます。見つからない為には、普段特別講義をいろいろな生徒に行なって週末の行動を聞き出しておく事です。また、万が一見つかってしまった場合は、その生徒に特別講義を行なう事で口止めする事が出来ます。口止めしない事も出来ますが、その場合はもちろん二人の立場はどんどん危ういものになっていきます。これはクライシスレベルというパラメタで現されていまして、これがあまりに大きくなってしまうとゲームオーバーになります。また、同じ生徒に同じ場所でデートしているのを見つけられた場合は、口止めできません。さらに、口止めしても同じ場所でデートしている事を妻以外の4人全員に知られてしまった場合は、クライシスレベルとともにマトリクスレベルというものが上昇します。マトリクスレベルというのは、場所に依存しています。同じ場所でのデートが見つかり続けて、これがレベル5を越えるとやはりゲームオーバーになってしまいます。
 デート以外のイベントとしては、体育祭や精華祭、臨海学校などがあり、それぞれミニゲームがあったり寸劇があったりします。

 このゲーム、シチュエーションの割には背徳感が足りないというか、とにかく淡々としています。妻となった生徒も、平日の育成モードでは他の生徒と全く同じ態度ですし、肝心の妻とのデートも毎週違うCGが用意されているのですが、シナリオが短すぎます。ところどころ、結構美味しいやり取りがあるのですが、それが全編に渡っていれば素晴らしい作品になったのに、と思います。せめて、結婚に至るまでの経緯を語ってくれればプレイヤーの想像力で補完できるのですけどね。
 また、育成が結構難しいです。私が下手なだけかもしれませんが、2回プレイして2回ともバッドエンドを見てしまいました。2回目の途中データから何度かやりおしてハッピーエンドを見ましたが、ハッピーエンドを見れるようなパラメタに調整するのに期限ぎりぎりまでかかってしまいました。
 もう一つ、今までのシリーズ作品は育成が失敗していたのなら、それなりの生徒たちのその後が見れたので、バッドエンドもそれなりに楽しかったのですが、今作の場合は、一人でも卒業できない=バッドエンドとなっているのが辛いです。また、ハッピーエンドを迎えたとしても、卒業時のパラメタによって進路が変わったりすることはないようです。確かに生徒との結婚というのは、このシリーズの密かな楽しみの一つだったのですが、それをメインに据えてその他の結末を排除してしまったのはどうかと思います。

 1回のプレイ時間は、6〜7時間程度です。1、2ともにPC版しか遊んだことがないのですが、これらは1プレイが3時間程度だったはずなので、かなり長くなっていますね。音声がついたからかも知れませんが、PC版にも一部は音声がついていましたし、育成時の音声はほとんどスキップしていましたので、あまり影響していないと思います。
 絵柄もあまりインパクトがなく、シチュエーションだけが売りと言っても過言ではないのですが、その割にはいまいちの出来だったと言わざるをえないでしょう。私がバッドエンドを2回も見てしまったせいかもしれませんが、あまり印象は良くありません。


ダブルキャスト

ソニー・コンピューター・エンタテインメント SCPS 10053〜4 やるドラ
一押し:赤坂美月
 「みるドラマから、やるドラマへ」というキャッチで登場した「やるドラ」シリーズの第1弾です。今回は、キャラクタデザインに機動戦艦ナデシコの後藤圭二氏を起用しています。

 所属している映画研究会の飲み会で飲まされすぎ、繁華街のゴミ捨て場で寝ていた主人公を介抱した赤坂美月。彼女は、自分の名前以外の事を何一つ思い出せない。主人公は行き場のない彼女を心配し、自宅に来ないかと提案する。美月は意外にもあっさり提案にのり、奇妙な同居生活が始まった。

 物語は、美月との出会いの瞬間、場合によっては飲み会の途中から始まりますので、上に紹介した導入部分は本編できっちり描かれています。

 「やるドラ」といっても、要するにシーンにあわせて2〜4の選択肢を選んで進めていく、アドベンチャーゲームです。サクラ大戦のLIPSのような特殊な要素もなく、ごく普通の作りです。少し特殊なのは、重要なシーンの分岐がその場の選択だけでなく、それまでの選択の積み重ねによる所です。
 システムはシンプルですが、全編をアニメーションだけで進行させていくのは凄いです。また、要所要所にデュアルショックの振動機能を利用して、臨場感を高めています。
 オプションも充実しています。デフォルトでは、主人公以外のセリフは音声のみで画面表示はないのですが、これを表示する事ができます。他にはワイドテレビに対応した画面モードを設定できたり、エンディングを見たセーブデータを使ったシナリオのリプレイ機能があります。
 ゲームとしては、エンディングの数や見たシーンの達成率が累計されていくのが、征服欲を煽って良いです。ただ、見たエンディングの番号を確認できるようになっていれば、もっと良かったのですが。また、エンディングを見るにつれ、選択肢が増えたり、ゲームの開始位置を選択できるようになるのは面白いです。
 4つあるグッドエンドを全て見ると、おまけモードが利用できるようになります。

 シナリオは、プレイを終えてじっくり考えて見ると納得のいかない所が多々あるのですが、ゲーム中にそれを感じさせないだけの勢いと演出がうまいです。ただ、やはりエンディングが27個もあるのですから、納得のいかない部分、たとえば「かこひめの寝屋」と「美月」の関係が薄い事など、を解決するシナリオがあっても良かったのではないかと思います。

 1プレイの時間は、一番長いルートでも2時間程度です。一度見たシーンは、スキップできるようになりますから繰り返しのプレイも苦になりません。ただ、前述したフラグの積み重ねによる分岐のおかげで、一部のエンディングを見るのが難しいのが難点でしょうか。それらを差し引いても、4800円でこれだけ楽しめれば充分だと思います。次の「季節を抱きしめて」も期待大です。


ヒロイン・ドリーム2

マップジャパン SLPS 01376 ヒロイン育成シミュレーション
一押し:九櫛 円
 ヒロイン・ドリームの続編です。

 舞台は、前作の数年後。「舞木静」が「ヒロイン」としてデビューして大きな成果をあげている時です。ヒロインプロジェクトの第2弾として、前回と同じく、極秘裏に5人の候補生をそれぞれの道のプロフェッショナル達が専任して彼女達を指導します。主人公は、何の肩書きもない人間ですが、このプロジェクトのプロデューサーの一人として抜擢されました。担当は「御前静」ですが、基本的に正体を隠して探偵としてヒロイン候補生達が通う高校を訪問し、候補生達全員のフォローをしていくことになります。もちろん「御前静」の指導をサボることは出来ません。5人の候補生達は3年の指導の後、何を掴み、どういう風に巣立っていくのでしょうか。

 前作とは、舞台も登場人物も違うのですが、それほど変わったように感じません。音声の聞き直しが出来るようになった事など操作性は良くなっているのですが、全体的な雰囲気はそのままです。
 変わった点は、スペシャリスト達も成長する点、スペシャリスト達に補助アイテム(SSアイテム)を付けて育成能力をアップさせられること、探し物イベントなどでしょうか。スペシャリストの成長度合と、SSアイテムは次回のプレイに引き継がれるようになっています。よって、くり返し遊べば遊ぶほど育成が楽になります。探し物イベントは、マップ上に置かれた「?」アイテムの中から依頼人の指定したものを探し出すというものです。依頼人の指定は具体的ではなく、たとえば「色は茶色。大陸は赤色。クルクル回る。世界を手に入れろ!!」といった感じで、これだと海が茶色で陸が赤色で塗られた地球儀を探す事になります。これも、2回目以降のプレイでは省略する事が出来ます。
 オープニングや、エンディングにムービーを使用しているのですが、ゲーム中の絵とは随分雰囲気が違います。個人的には、止め絵でいいからゲーム中の絵のままで演出して欲しかったですね。

 前作と同じ感覚で遊べる事を、良い事と見るか悪い事と見るかでこの作品に対する評価は変わってきます。私の感想は、残念ながら良くない方向に進んでしまいました。キャラクタが総入れ替えされているのに、雰囲気が変わらないのでは意味がないと思うのです。もちろん、前作を気に入ったのと同じだけこのゲームも気に入りましたが、それでは続編としては失敗だと思います。まだ、一番良いエンディングを見ていないのにこんな結論を出してしまうのはちょっと気が引けるのですが、一番良いエンディングを見るのが難しく設定されている以上、それを見られなかった人の評価、と言うものもメーカーに受け止められるべきだと思います。

 初回プレイは4〜5時間程度、2回目以降で一度見たイベントをスキップしていくと、1〜3時間程度でしょうか。なんかきつい評価をしてしまいましたが、2になった進歩が感じられなかった、というだけで良い作品だという事に異論はありません。前作のファンならプレイする価値はあると思います。また、多少癖がある絵柄ですが、これに拒否反応を覚えないギャルゲーファンなら一度はプレイして欲しい作品ですね。


季節を抱きしめて

ソニー・コンピューター・エンタテインメント SCPS 10056〜7 やるドラ
一押し:麻由
 ダブルキャストに続く、やるドラシリーズの第2弾です。

 地元の大学に1年の浪人生活を経て合格した主人公。大学に入学して間もない頃、予備校時代の友人トモコと共に大学からでてアルバイト先のタウン誌の編集部に向かっていました。その途中、大学構内の「悲恋桜」の下に一人の女子高生が倒れているのを見つけます。そして、彼女を助け起こした主人公はそこに信じられないものを見ました。その少女は、主人公が高校生の頃、交通事故で死んだ片思いの女の子「麻由」にそっくりだったのです。しばらくして、彼女は目を覚ましますが、どこから来たのか、名前は何なのか、何も覚えていないというのです。その時は一旦別れますが、彼女のことが気になって仕方がない主人公は……

 システムや、ゲームのプレイ時間などはほとんど前作同様です。前作で特に不満を感じたことは、ほぼありませんでしたから正しい選択だといえるでしょう。

 今作は、前作と違い劇的な事件が起こる訳ではないのでいまいち盛り上がりにかける部分もあります。しかし、それぞれのグッドエンドで展開が大幅に変わってくるという点が良くなっています。また、恋愛ゲーム風の味付けがされており、グッドエンドは「麻由」「トモコ」「綺麗なお姉さん」それぞれのパターンが用意されています。

 前作に入っていた予告編で聞いた時から気になっていたのですが、このゲームのテーマ曲「季節を抱きしめて」がとても気に入りました。ちょっと懐かしい感じのする歌ですが、派手になりすぎない伴奏に飾らない言葉を歌い上げてます。爽やかで、それでいて切ない、この物語にぴったりの曲です。

 悪い言い方をすれば、データだけ差し替えて再販したようなゲームですが、差し替えてあるデータ量がとんでもない訳で、やはりこれが4800円というのは安いと思います。

 前作が気に入った方なら、まず楽しめるでしょう。やるドラ未体験の方は、まず絵の気に入った方からプレイしてみるといいかもしれません。


NOeL〜La neige〜

パイオニアLDC SLPS 01190〜2 アタッチメントソフトウェア
一押し:碧川涼
 「女の子とTV電話で会話する」という主旨だけ聞くと変なものを想像してしまう、ノエルシリーズの第2弾。今作は、前作と舞台も女の子も入れ代わっています。

 システムは、前作同様です。女の子との会話中に出てきたキーワードが「会話ボール」としてプールされそれを適当なタイミングで返す事で会話を継続させるのですが、今作はネットワークから会話ボールを取得できたり、誰に使うべきボールなのかが色分けされていたりと少し進化しています。また、会話ボールを投げる際に「YES」「NO」「?」というニュアンスを足す事できるようになりました。これに対応している会話は少ないのですが、一部の会話で自分の意志を伝える事ができるようになっています。あと、女の子への連絡手段が通常の電話(ヴィジュアルフォン)だけでなく携帯電話(ヴィジュアルフォン)も用意されているので、外出先での彼女達の様子を見る事も出来ます。

 物語というのは特に用意されておらず、12/23〜3/21の間、受験生である彼女達の心の支えとなって会話をすることが目的です。その結果、彼女達の大事な人になる事もあります。

 前作に比べると、携帯のおかげもあってヒロイン達の服装がバリーション豊かになっています。ヒロインの設定が「今時の女の子」から「和風な女の子」になっているのも個人的には嬉しいです。ネットワークのおかげで、会話がヒロイン達の周りの出来事にまで広がるのもキャラを深めるのに役立ってます。
 逆に、服装のバリエーションのせいか、アニメーションの動きが少なくなっているように感じます。良く喋ってくれるおかげでプレイヤーが話を聞いている時間が非常に長いです。また、話の流れを重視した為かプレイヤーが話の流れを変える事がほとんど出来ません。前作は、話の流れと言うものはほとんどなくて、聞きたい話題を聞きたい時に使う事ができることが楽しかったので、その点は残念です。それと前作からの問題点ですが「電話がかかる時間がわからない」事が、携帯のおかげで2倍になってしまっています。

 ディスク3枚組でプレイ時間は、非常に長いです。各ヒロインたちが気に入って、且つ「聞き上手」でなければプレイは辛いと思います。あと、こまめに時間調整して電話をかける手間隙を惜しんではヒロイン達とのエンディングを迎えることは難しいです。
 私は攻略チャートを見ながらプレイしたのですが、それでも会話の細かい部分やボールを送れる時間が非常に短い所などがあった為、いまいちうまいプレイにはなりませんでした。


ときめきの放課後〜ねっ☆クイズしよ〜

コナミ VX077-J1(SLPM 86094) クイズ
一押し:館林見晴
 ときめきメモリアルのキャラを使ったクイズゲームです。単純にクイズゲームにするのではなく、ときめきメモリアルの育成部分が丸ごとクイズに入れ代わったような内容になっています。

 ゲームは、本編と同じく主人公がきらめき高校に入学する時から始まります。基本的に1ヶ月ごとにパートナーを選んで、2〜4問のノルマをこなす事で進行します。このパートナーというのが、このゲームの特徴です。クイズゲームで主人公以外のキャラを選ぶというのは「出題者」を選ぶ事が多いのですが、このゲームのパートナーは「一緒にクイズに答えてくれる」人なのです。もちろんパートナーにも問題の得意・不得意がありますからパートナーに頼りっきりではクリアできません。パートナーに答えてもらえる回数というのも制限されています。これは、それぞれのパートナーと仲良くなる事で少しずつ増えていきます。1ヶ月のノルマをこなすとイベントが起こるのですが、このイベントはその月にパートナーとして選んだキャラとのイベントとなります。各パートナーとは、最初から下級生の優美を除いた全員と知り合っていますので、本編と違って狙いのキャラを出す為に調整する必要はありません。逆に「爆弾」もなくなっていますので、多人数と仲良くなったからといってペナルティがある訳ではありません。
 主人公は高校生ですから当然試験があります。7月、12月、3月にはノルマ数が非常に多い「期末試験」が待っています。これは他の月と違って、ジャンルを選ぶ事が出来ずランダムで出題されるので、かなり難しいです。これをクリアするとお手つき可能回数が3増加します。また、体育祭や文化祭などにはミニゲームも用意されています。これらのほとんどが、クイズに絡んだ内容になっているのもこだわりですね。例えば、体育祭の綱引きはクイズに答える事で綱を引きますし、文化祭の吹奏楽部ではイントロクイズなどの音楽を使ったクイズが出題されるのです。
 クイズに答える事で、パートナーやその他のキャラの好感度が上昇します。当然パートナーとして選んでいるキャラの方が上昇率は高いですが、正解するのはどんなクイズでも良いか、というとそうではなくパートナーの好みのジャンルを正解していかなければ好感度を最大にすることは出来ません。また、コンティニュー回数は無制限ですが、ペナルティとして全員の好感度がかなり下がります。
 卒業式の時点で好感度が最大になっているキャラとエンディングを迎える事が出来ます。このエンディングはパートナーごとに2種類ずつ用意されています。女の子達とのエンディングは片方は通常エンディングで、もう片方は髪型をがらっと変えて登場するベストエンディングです。これの条件はキャラごとに違います。

 オープニングは、PCエンジン版を彷彿させるムービーではないアニメーションです。歌も「ときめき」ではなく、新曲の「ときめきのオルゴール」となっています。他の歌も入れ代わっていますが、どれも本編の歌を作曲したメタルユーキ氏によるものなのでイメージを損なうことなく、ときめきメモリアルに溶け込んでいます。
 ゲーム中の絵も本編のデザイナーである小倉雅史氏でして、最近関連商品の絵柄に感じていた「パチモンくささ」を全く感じません。

 ゲームクリア後のおまけも、ゲーム中にプレイしたミニゲームが遊べるモードや声優さんのフリートーク、アルバムモード、エンディングなど本編と同様のものが用意されています。

 大変気に入った作品なのですが、何点か気になる所があります。
 一番の問題点は、メモリーカードアクセスが遅い事です。最近はライブラリが良くなったおかげか、一瞬でセーブが終わるようなソフトもあるのですが、このゲームは初期のゲームより遅いと感じます。画面に表示されるメッセージを見ているとメモリーカードのチェックの回数が多すぎるみたいです。
 もう一つは、システムデータを作らない事です。パートナーごとに二つのエンディングがあると書きましたが、これは結構簡単に分岐させる事が出来ます。しかし、エンドデータが蓄積されるのが通常のセーブデータなので、1回のプレイから二つのエンドデータを残せないのです。

 1プレイ時間は毎月のようにセーブしても3時間程度です。
 どうしてもクイズゲームがダメ、とか本編をプレイしていないという人にはお薦めしませんが、本編をプレイしていてお気に入りのキャラがいるような人にはお薦めです。私はこのゲームを、クイズゲームの形を採った「ときめきメモリアルバージョン2.0」だと思っています。それだけ「本物」な出来です。

 私のときめきメモリアルで一押しのキャラといえば、虹野沙希ちゃんなのですが、今作では館林見晴ちゃんにしています。なぜかというと、本編ではほとんど語られなかった彼女のイベントも他のキャラと同じだけ用意されていて、それが今まで見た事ないぶん印象的だったからです。もちろん、もともと好きなキャラの一人だったのですが。


ゆうわくオフィス恋愛課

タカラ SLPS 01460 社会人恋愛シミュレーション
一押し:宝生かおり
 「ツアーパーティ〜卒業旅行へ行こう〜」から引き続き登場しているキャラがいる、恋愛シミュレーションです。

 主人公は、株式会社トレジアに入社した社会人1年生。社長の希望で新設された「プロジェクト推進部」に配属された主人公は、各部署のサポートにはげみます。もちろんたくさんの部署に出入りしますから、たくさんの人と知り合いになります。そこで知り合った女の子達と仲良くなったり仕事を頑張ったり。2年後の主人公はビジネスマンとしての成功を掴んでいるでしょうか。大切な人を見つけられるでしょうか。

 このゲームは、1週間単位で仕事をスケジューリングします。と言ってもやることは、その週にどの部署のサポートを行なうかを選ぶだけです。各部署ごとに上昇する能力が決まっていて、また知り合える女の子も決まっています。1年目の6月からはプロジェクトに参加できるようにもなります。月初めに参加するプロジェクトを選び、プロジェクトの期限終了直前の週にプロジェクトが実行されます。プロジェクトは、選択時に説明されますが成功させるのに必要な能力値が定められています。ここで参照される能力値は、パラメタ画面では参照できませんが、普段頑張っていれば大体のプロジェクトはこなせるようです。
 1日は、朝、午前、昼、午後、夕方と流れて、朝、昼、夕方にはイベントが割り込んでくる事があります。それは、女の子からのお誘いだったり、上司からの残業の要請だったりします。
 休日は、買い物をしたり自分を鍛えたり、女の子とデートしたり出来ます。ここで選べる「体操」「TVを見る」「身だしなみ」などは、プロジェクト成功に必要な能力値とは別の「センス」「容姿」「体力」などといったパラメタが上昇します。

 女の子とのデートの後、仲良くなっていると「ニュアンスモード」に入ります。ここでは、女の子の質問に「YES」「?」「NO」のいずれかの解答をしていく事で彼女達の好感度を更にあげたり、今まで知らなかった事を知ったりする事が出来ます。それだけでなく、ニュアンスモードが上手く終了すると「親密デート」に入ります。これの内容は女の子毎に様々ですが、キャラによっては「ホテルに行ってHする」ところまで行ってしまいます。もちろん、PSのゲームですからそういうシーンは全く描写されていないのですが。

 このゲームは、進行が非常に遅いです。原因は、1日の時間枠が切り替わるごとに「遅い画面切り換えエフェクト」が挿入される為だと思います。コレさえスキップできればプレイ時間は1/2になったのではないかと思うくらい、回数が多いです。
 また、オンリープレイしていると暇になってしまうのも問題です。デート時の会話や、ニュアンスモードのパターンは少ないので、オンリープレイしているとすぐにネタがつきてしまいます。だからといって、たくさんの女の子に手を出すと……「親密デート」があるせいで非常に鬼畜な主人公になってしまいます。まあ、ときメモの爆弾のようなペナルティがある訳ではないので、n股プレイをするのが難しい訳ではないのですが、なんとなく良心が痛みます。

 1プレイの時間は10時間程度です。
 キャラも声も、設定も悪くないのですが、ゲームとしてのテンポが良くない点が気になります。


お嬢様特急

メディアワークス SLPS 01495〜6 ドラマチック恋愛アドベンチャー
一押し:桜井真美
 事前にメディアワークスの雑誌に特集が組まれていた作品です。

 超豪華特急ヴェガは、北海道は稚内から発車して15日かけて日本を縦断する列車。主人公は、これに乗って宛のない旅を始めます。すごい美少女との運命的な出会いなんかがあるといいなあ、とか考えながら。

 なんか身も蓋もないプロローグですが、マニュアルの文章も言葉こそ違えど似たような内容になっています。

 ヴェガ車内は10区画に分かれています。動力車には車掌室があり、車掌さんに知っている女の子がどこの車両にいるか聞く事ができます。寝台車は、個室になっていて自分の泊まっている部屋や女の子が泊まっている部屋があります。売店では、次の観光地のガイドブックを買う事が出来ます。客室1〜4は、それぞれ普通の特急列車の車両のような構成になっています。食堂車は食事が出来ます。もちろん、食事をしている女の子と会うこともあるでしょう。娯楽室では、コインゲームが遊べます。ポーカーやブラックジャックなどのミニゲームが用意されていて、コインを貯めると目覚まし時計と交換する事が出来ます。展望室は見晴らしが良く、TVやピアノが置いてあります。
 ゲームは、基本的にこの車内を移動して、女の子と会い、会話する事で進みます。それぞれの女の子が好きな車両というのは設定されているようですが「何時にどこそこにいる」というのは特定できません。このゲームの特徴である「マルチプル・デュアル・システム(MDS)」がそうさせています。MDSとは、「独自の生活サイクルを持っている女の子達が、主人公の接し方や、話し方、行動によって、生活サイクル、表情、態度、言葉遣いなどが変化していくというもの」らしいです。個人的には、ランダムに色を付けたようなものにしか感じませんでしたが。
 また、観光地に着くとヴェガは1日そこで停車します。女の子を誘って観光地に出かける事も出来ますし、逆に誘われる事もあります。もちろん、車内同様たまたま行った先で女の子と出会う事もあります。

 主人公は宛のない旅をしていますが、女の子達はそうではありません。彼女達は、ヴェガに乗ってくる駅も違いますし降りる駅も違います。仲良くならないうちに降りてしまった女の子とは、それ以上仲良くなることは出来ないのです。逆に言うと、狙っている女の子が乗ってくるまでや、仲良くなってしまった女の子が降りてしまった後はやる事が無くなるという問題があります。主人公は携帯電話を持っており、そこに女の子から電話がかかってきたり、女の子の電話番号を聞いていれば、そこにかける事が出来たりしますが、やはり暇を感じてしまいます。
 時間枠が「朝」「昼」「夕方」「夜」と区切られていて、アイコンで大体の時間が確認できるようになっているのですが、細かい時間が見れないのも不満です。別に待ち合わせに細かい時間の指定がある訳ではないのすが、上記の「本命の女の子が降りてしまった後の時間潰し」が苦痛なのです。移動する事で時間は進みますが、車内をうろうろしていると他の女の子に会ってしまい、それを繰り返しているうちに仲良くなったりしてしまいます。一応、自室で時間を進めているぶんにはそういう事はないのですが、時間が見えない為にいらいらさせられます。せめて「次の時間帯まで寝る」コマンドや、「次の駅まで寝る」コマンドがあれば良かったのですが。
 柳沢まさひで氏のキャラデザによる、18人もの女の子達はみんな可愛く表情豊かに描かれています。しかし、人数が多すぎてかなり混乱してしまいます。描き分けが出来ていない訳ではないのですが、一般的なアニメ絵のように髪の色を普通じゃない色にしたりしないぶん、見分けがつきにくいです。特に、髪型や雰囲気の似ている真美とさとみなどは、ゲームをプレイするまでは全く区別していませんでした。

 不満ばかり書いていますが、お約束にしろキャラ一人一人の個性が立っているのは良いですし、イベントも多く飽きさせません。特別なヒロインを設定せず、全員を同じ扱いにしているのも面白い試みです。メモリカードへのアクセスも、PSのゲームとは思えないスピードで感心です。
 ただ、やはりゲームの攻略に乱数が大きく関ってくるのは辛いです。このゲームの場合、仲良くなったキャラは遭遇率がアップするようになっているようで、例えば狙ったキャラが乗って来た駅の時点で他に仲良くなっているキャラがいると、狙ったキャラにほとんど出会えないという事が有り得ます。乗車初期に会えないと、ますます会えなくなり下手をすると名前すら聞かないまま下車してしまう事もあります。
 また、舞台が列車なのですから、最前車両の動力車から最後尾の展望車まで移動すれば、個室から外に出ているキャラには全て会えてもよさそうなものなのですが、そういう訳にはいきません。「途中で会ったキャラと話す」と言う事が出来ればもう少し楽だったかもしれないのですが。
 あと、途中下車できるようになっている(途中でゲームを中断してエンディングに行ける)とか、再プレイの為に途中から乗車できるようになっていればよかったのですが。

 1回のプレイ時間は7〜8時間程度です。一応、2回クリアしました。一押しの桜井真美と、売店の根岸ちひろです。
 面白いゲームなのですが、MDSのせいでくり返しプレイする気がおきません。好きじゃないキャラのイベントを何度も見せられるのが辛いからです。全てのキャラが気に入ったのならお薦めではないでしょうか。


DANCING BLADE かってに桃天使!

コナミ VX124-J1(SLPM 86100〜2) インタラクティブアニメーション
一押し:お狗
 コナミが放つインタラクティブアニメの第1弾。「桃から生まれた桃姫が自分の出生の秘密を明らかにするため、仲間たちと共に繰り広げる壮大な冒険活劇!」と言う事です。

 今作は、本編とも言える「鬼が島への鬼退治」と「キジメとお狗の主人公争奪合戦」の2本のルートに分岐します。どちらのルートに分岐しても、30分程度で終了します。エンディングは、それぞれのルートに2種類ずつ用意されています。

 インタラクティブアニメーションと言う事で、選択肢の選択時以外は全編動きっぱなしです。選択もややこしいものはなく、多くて3択の選択肢を選択して進めていきます。途中でゲームオーバーになったりするような事もありません。
 エンディングを見るたびに、オプションの項目が一つづつ開いていき、CGギャラリーや桃姫役の声優、桑島法子さんのインタビューなどが見られるようになります。また、一度見たムービーは好きなシーンを見かえす事が出来ます。エンディングを迎えたキャラは、ディレクターズカットを見る事が出来ます。これは、そのキャラのストーリーを最善の選択をした場合のルートを自動的に再生するモードです。

 アニメーションのクオリティは、かなり良いです。動きや音声のクオリティも申し分ないです。ストーリーは、TVシリーズの1話分と考えればこんなものではないでしょうか。キャラクタも類型的ですが、ツボを押さえてありますしOVAを買ったと思えば充分楽しめるでしょう。
 少し残念なのは、主人公と各キャラ達が知り合った部分が描かれていない事です。オープニング曲のバックに流れるアニメーションを見ていると、それらの設定もきっちりできているようなのですが、ぜひその辺も組み込んで欲しかったです。
 同時期に発売された「ダブルキャスト」「季節を抱きしめて」と比べると、ゲームとしての楽しみは少ないです。だからといって、このゲームがやるドラシリーズに劣っている、とは言いませんが。

 私は、和風なのに近代的な兵器が存在する、とか主人公のお伴の3人の女の子の性格づけなどから「セイバーマリオネットJ」を連想してしまいました。女の子達がみんな主人公のことを好きなのも似てますよね。あかほり系アニメが好きな人にはお薦めじゃないでしょうか。温泉シーンもありますし(笑)。
 オプションで見れるムービーの中に「次回予告!?」と言うのがありましたが、このクオリティの物語を続けてくれるのならぜひこの続編を見てみたいものです。


DEBUT21

NECインターチャネル SLPS-01229 ドラマティック育成シミュレーション
一押し:神崎アイ
 誕生〜Debut〜シリーズの新作です。今作は、前作で育成対象だった3人が講師として登場します。

 2020年、ネオエナジー社は考えることが出来、感情を持ったアンドロイドを開発した。試作された3体のアンドロイドは、それぞれデータ収集の為世の中に送り出される。そのうちの最後の1体「I-D21TP3」は、アイドルとしてその使命をまっとうする事になる。主人公は、彼女のマネージャーとしてメンタル面のフォローやスケジュールの管理を行なう。彼女の稼動期限は「1年」。彼女の目的は、1年後の「アイドル大賞受賞」。彼女の名前は、「神崎アイ」。

 ゲームのシステムは、ごくオーソドックスな育成シミュレーションです。前作は、育成対象が3人だった事もあって、細かい所をフォローするのが難しかったのですが、今作ではそういう事もありません。
 一月のスケジュールは大まかに分けると、以下のようになります。毎月10日:アイとコミュニケーションを取り、感情を育てる。毎月20日〜:本部指定の仕事をこなす。毎月末:ランキング番組が放送される。
 それ以外の時間は、レッスンを行なったり指定以外の仕事をしたり、アイのメンテナンスをしたりします。レッスンでは、結構簡単にパラメタが上がりますが、レッスンばかりしていては人気は上がりません。仕事は、PRとそうでないものの2種類があります。PRは収入がないのですが、これを行なわないと人気が上昇しません。それ以外の仕事でも、オーディションありの仕事となしの仕事があります。オーディションありの仕事の場合は、ライバルのアイドルとクイズ勝負をして、勝った方が仕事を取る事が出来ます。クイズは、開始前に「SONG」「DANCE」「ACT」の3ジャンルのうちのいずれかを選べますが、それを選んだ後はアイ任せになってしまいますので、事前にライバルの不得意ジャンルを調べておかなくては勝つのは難しいです。
 アイは、人間ではありませんが精密なアンドロイドです。疲労はありませんが、エネルギーがなくなれば動けなくなってしまいますし、精密な分、各部のパーツは頻繁に交換する必要があります。それらは、仕事やレッスンをする事で少しずつ消耗していきます。仕事中やレッスン中に、これらのパラメタが0になってしまうと、無条件で失敗となってしまい、マネージャーへの信頼度などが下がってしまいますので注意しましょう。
 また、仕事をこなす事で入手したお金は、アイの各部のパーツをバージョンアップするのに使います。これにより、一気にパラメタを上昇させる事が出来ます。また、バッテリーは、バージョンアップする事でエネルギーの蓄積量が増えますので、早めに最大にしておく事をお薦めします。
 本部からの指定の仕事をこなすと、仕事後にアイとそのライバルのアイドル達の寸劇が見られます。
 アイのパラメタには、仕事に必要な物以外に「方向性」というものが存在します。これは「エレガント(おとなしい)」「アクティブ(活発)」の2極で表現されています。仕事の内容やレッスンの内容によって、アイの性格は変わっていきます。また、性格によって合う仕事と合わない仕事が存在します。また、ゲーム中に見られるポリゴンアニメーションの内容も方向性によって変化します。

 はっきり言って、地味なゲームです。ゲーム中のイベントらしいイベントと言えば、本部指定の仕事をこなしたときの寸劇くらいです。あとは淡々と育成が続きます。余計なイベントがないぶん育成に専念できるのですが、せっかくの設定がいまいち活かされていないような気がします。
 ただ、頻繁に同じポリゴンアニメーションを見せられるのですが、毎回カメラ位置が違ったりするおかげで、スキップできない事が苦にならなかったのは素晴らしいです。また、コンサート時のダイナミックなカメラパンなどは、ポリゴンで舞台を構成している威力を見せつけられたという感じでしょうか。
 逆に残念だったのは、コミュニケーション(会話)シーンでのアイの表情の変化が乏しい事でしょうか。セリフは非常に「グッ」と来るのですが……コミュニケーション自体が少なかったのも残念ですね。

 途中の寸劇で、かなり心を揺さぶられるシーンがありました。1年しか稼動できないと言う事を、自身が知っている悲しみ。それを知っていながら、いや知っているからこそ、1年後のその日の為に頑張る健気さ。そんなアイがアイドル大賞を受賞した時、私は泣きそうになりました。
 これでもっとイベントが多く、ストーリー性が豊かだったら、今年のベストゲームに推しても良いくらいなのですが。非常に残念です。

 1回のプレイ時間は、5〜6時間程度です。私は、初回プレイでバッドエンドになってしまい、途中のセーブデータからやり直してグッドエンドを見ました。


ひみつ戦隊メタモルV デラックス

毎日コミュニケーションズ SLPS-01626〜7 アニメチックアドベンチャー
一押し:メタモルレッド
 先にセガサターンで発売された「ひみつ戦隊メタモルV」の移植版です。PS版はデラックスということで、「特別編」が追加されています。

 新条咲慧はどこにでもいるような元気一杯の小学生。かもめ第3小学校に転校してきた彼女は、この学校の保険医の大紋寺激〜その正体は宇宙刑事シャトナー〜に資質を見込まれ、侵略者アドニス皇帝とその部下たちと戦う、ひみつ戦隊メタモルVのリーダーにスカウトされます。転校したてで仲間たちの素性も詳しく知らない、そんな彼女はリーダーとしてやっていけるでしょうか。そして、侵略者との闘いの行方は?

 物語はTVアニメ風に全7話で構成されています。各話の頭にはオープニングテーマが流れ、物語の中盤にはアイキャッチがあり、次回予告があって、エンディングテーマが流れます。最後に「またみてね」と書かれた1枚絵まで用意されています。こんな構成ですから、お約束もたくさん含まれています。ヒロインたちの変身中には攻撃をしかけないとか、全員揃っての決めポーズでは背景に爆発の演出がなされるとか。お話しの構成も、お約束の塊ですからそういうのが嫌いな人にはお薦めできないです。

 ゲームは、あまり選択もなくアニメを見るようにどんどん流れていきます。
 ゲーム中の選択は、ほとんど誰と行動を共にするかの選択です。これにより、直後の展開が変わり、選ばれたキャラの信頼値が上昇します。行動を共にする以外の選択は、咲慧の感情をコントロールする事です。「ALIS」と名付けられたこのシステムは、「強気」「冷静」「弱気」の3つの感情を制限時間内に選択するものです。この選択によって、その時点の咲慧の対応が変わっていきます。もちろん、対応によって信頼値は上昇量が変化します。その他、信頼値は選択以外にも、会話の流れ中でタイミング良く「肯定」「否定」の合いの手を入れる事で上昇させることができます。信頼値は、最終的にエンディングに影響する以外に戦闘時の攻撃力にも影響します。
 物語の進行中に時々戦いに役立つキーワードを発見します。これは敵との決戦時に役立ちます。戦闘の直前になると、シャトナーが現れ作戦タイムになり、ここで二つのキーワードを組み合わせることによって超必殺技をあみ出すことができます。戦闘中に敵の体力をある程度減らすと、自動的に決め技「カラードジェネシス」が発動して敵を倒す事になります。
 戦闘では、敵を早く倒せば倒すほど、終了後の信頼値ボーナスが多くなります。最終的に信頼値が600以上になったキャラが1〜3人の場合もっとも信頼値の高いキャラとのエンディングになります。全員の信頼値が600以上になっている場合はベストエンディングになります。

 前にも書きましたが、お約束が楽しめる人でないとこのゲームは楽しめないと思います。オープニングやエンディングの歌に、歌詞中に各ヒロインのシンボルカラーが埋めこまれていたり、決め技「カラードジェネシス」の効果が敵の良心を呼び覚ます技だったり。
 少し残念なのは、戦闘中以外は一切1枚絵がないことですね。立ちグラフィックの種類も豊富ですし、画面上部にその場面に登場するキャラのウィンドウが常に待機しているおかげで、それほど違和感は感じなかったのですが、それでもやはりイベントグラフィックは別に書き起こしてほしかったですね。また、会話中に合いの手を入れるシステムのおかげで、会話中にボタンを押すタイミングを考えなければならなくなり、物語に集中できなくなるのもちょっと困り者です。もちろん、これを使わなくてもクリアはできるのですが、ベストエンディングを見る事は、これを使わないと難しいらしいので。もう一つ、ゲーム中の選択が少ない上にポーズ機能がないので、物語の区切りになるまで席を外せないことですね。まあ、それを考慮してかシーンの切り換え毎に、キー入力待ちが入るようになっていますが。

 PS版で追加された、特別編を除けば1話30分〜1時間程度で終了します。特別編もそれほど長くなく、1時間強で終了します。
 戦隊物のお約束が理解できる人なら、お手軽なゲームとしてお薦めできます。私は、問題なく受け入れられましたので非常に気に入りました。

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